目次
- 1 神戸市立東須磨小学校で教員イジメ
- 1.1 10月8日 保護者説明会
- 1.2 10月9日 仁王美貴校長が記者会見
- 1.3 10月10日 被害教師の手紙公開
- 1.4 10月11日 被害届提出→受理
- 1.5 10月16日 保護者説明会で謝罪の言葉
- 1.6 10月17日 市議会文教こども委員会
- 1.7 10月22日 続報
- 1.8 10月24日 加害教諭4人への給与の差止めを検討
- 1.9 10月29日 加害教諭4人への給与の差止めが可決
- 1.10 10月30日 前校長・芝本力が異動
- 1.11 10月31日 給食のカレーが復活
- 1.12 11月8日 続報
- 1.13 11月11日 教育委員会が作成した文書に誤りが発覚
- 1.14 11月18日 加害教員4人から任意聴取
- 1.15 いじめ被害を訴えるラインが公開
神戸市立東須磨小学校で教員イジメ
男性教員が所有する車の上に乗る加害者の教員
羽交い締めで激辛カレーを強要される男性教員
羽交い締め、目に激辛カレー わいせつLINEを強要 小学校の教員4人が同僚いじめ
神戸市須磨区の市立東須磨小学校の20代男性教員が、同僚の先輩教員4人に暴行や暴言などのいじめ行為を昨年から継続的に受けていたことが3日、関係者への取材で分かった。加害側の教員たちは男性教員を羽交い締めにして激辛カレーを目にこすりつけるなどしたほか、男性教員の車を傷つけ、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で第三者にわいせつな文言を無理やり送らせるなどしていたという。(佐藤健介)
男性教員は精神的に不安定になり、今年9月から休暇による療養を余儀なくされている。担任していたクラスには急きょ臨時講師が配置されている。
関係者によると、加害側の教員は30~40代の男性3人、女性1人。LINEで別の女性教員らに性的なメッセージを送るよう強要。男性教員の車の上に乗ったり、その車内に飲み物をわざとこぼしたりした。
また、コピー用紙の芯で尻をたたいて腫れさせ、「ボケ」「カス」といった暴言を頻繁に浴びせていた。男性教員は「羽交い締めにされ、激辛カレーを無理やり食べさせられたり、目にこすりつけられたりした」とも訴えているという。
一連の行為について、同校の管理職は今年6月ごろ、別の複数の教員からの相談をきっかけに把握し、加害側の教員を指導。市教育委員会には、7月に「人間関係のトラブル」などと報告したとされる。
9月になって市教委は、男性教員の家族から男性教員の状態について連絡を受け、事実関係の調査を始めた。被害の内容や時期、回数など詳細を確認した上で処分を検討するもよう。
加害側の4人は10月に入って休んでおり、市教委は速やかに人事異動などで人員を補充する方針という。
男性教員側は、処分内容や職場の改善状況を踏まえ、刑事告訴について検討するという。
引用:2019年10月4日 神戸新聞NEXT
●2018年から2019年にかけて教員4人から男性教員に対して継続的なイジメがあった
●2019年6月 別の教諭から学校側に相談があり、イジメが発覚
●2019年7月 学校から市教育委員会にトラブルの報告
●それ以降、学校側は『トラブルはもう収まっている』という認識で、被害者本人に聞き取りはしていない
●被害教員は9月から「病気欠勤」を継続
●10月から加害者教員4人を有給休暇で休ませている
●いじめ行為は、遅くとも2018年の4月ごろには始まっていた

●10月3日 保護者会
●10月4日 教育委員会が記者会見
●10月8日 保護者説明会
●10月9日 仁王美貴校長が記者会見
●10月10日 被害教員が代理人弁護士を通じてコメントを発表
●10月11日 被害教員が被害届を提出し、受理される
●10月16日 保護者説明会
●10月17日 市議会文教こども委員会
●10月18日 第三者の調査委員会 初会合
●10月22日 加害教員4人の自主退職(依願退職)を認めないことを発表
●10月22日 前校長が12月まで休養することが発覚
●10月24日 加害教諭4人への給与の差止めを検討
●10月29日 加害教諭4人への給与の差止めが可決
●10月30日 前校長・芝本力が異動
●10月31日 給食のカレーが復活
●11月8日 被害教員が公務災害申請へ
●11月8日 加害教員が給与差し止め不服で審査請求
●11月11日 教育委員会が作成した文書に誤りが発覚
●11月18日 加害教員4人から任意聴取
(加害者の教員4人は)調査に対し、一連のいじめ行為について「悪気はなかった」「相手がいやがっていると思っていなかった」などと説明しているという。
引用:2019年10月6日 朝日新聞
「自分が面白ければよかった」と話した加害教員がいることも会見の中で語られた。
引用:2019年10月10日 Abema TIMES
「加害者の男性教諭3人はイジメを認めたが、40代女性教員は『被害者の男性教員とは仲良くしていた。イジメていたつもりはない』と戸惑っていた」(市教委関係者)
引用:2019年10月17日 週刊文春
2019年7月に教頭に相談後、校長が4人に注意したが、その際、「反省」を口にした3人のうち2人はその後、「なんで自分が指導されなあかんねん」などと、被害者にさらなる恫喝を重ねたのだから、たちが悪すぎる。
引用:2019年10月26日 デイリー新潮
被害者の男性教員の年齢は25歳と報じられています。
また去年2018年、40代の女性教師は授業中に児童に対して、笑いながら以下の内容を話していたようです。
- (男性教師に)ドッキリで激辛カレーを食べさせた
- ゲーゲー吐いているのを見るのが楽しかった
加害者の教員4人は、2019年10月から自宅謹慎ではなく有給を取得させている(事実上の謹慎処分)とのこと。
その理由は「教員に対して自宅謹慎という制度(処分)がないから」と教育委員会が会見で語っています。
一方、被害教員は無給で休養しています。
また、校長が同僚いじめを隠蔽していたことが判明しています。

被害者のうち男性教員の一人が尻をたたかれ、ミミズ腫れができたと知っていたのに、校長が市教育委員会に報告していなかったことが関係者への取材でわかった。
引用:2019年10月8日 朝日新聞
10月8日 保護者説明会
2019年10月8日には、加害教員や被害教員が担当していた計4クラスで保護者説明会が開かれました。
加害教員4人については「(精神的に)不安定になっている」との理由で保護者説明会を欠席しました。
10月9日 仁王美貴校長が記者会見
東須磨小 仁王美貴校長
2019年10月9日、市教育委員会と仁王美貴校長による会見が行われました。
9日の会見で、加害者の女性教諭が児童に対し、「反抗しまくって男性教諭の学級を潰したれ」と指示していたことが新たにわかった。
男性教諭からの訴えで校長は把握したものの、女性教諭が否定したことを理由に適切な対応をとらなかった。
さらに、この女性教諭は児童に対して「あなたのことは嫌い」と暴言を吐いたほか、「児童が座っていた椅子を引いて、児童が倒れて頭を打った」などの訴えが保護者からあり、教育委員会が調査を進めている。
引用:2019年10月10日 日テレNEWS24
また、同僚いじめの隠蔽について、「ハラスメントという認識がなかった」と語っています。
東須磨小学校・仁王美貴校長は、「ハラスメント行為に対する認識が甘かったのだと思っております」と語った。
引用:2019年10月10日 FNNプライム
また、加害者の30代男性教諭が2016年春ごろ、体育の授業で自分の指示に従わなかった6年男子児童に「おまえは入ってくるな」などと言って体を突き飛ばし、男児は転倒して右腕を骨折していたことが判明しました。
その際、学校側は保護者に謝罪し、警察には届けなかったとのこと。
10月10日 被害教師の手紙公開
2019年10月10日、同僚いじめの被害に遭った20代男性教諭が代理人弁護士を通じて、教え子や保護者に向けたメッセージを公表。
また同日、ニュース番組「グッとラック!」宛てに被害教諭からコメントが寄せられました。
↓被害教師の手紙とコメント↓

10月11日 被害届提出→受理
2019年10月11日、被害教諭は代理人弁護士を通じて兵庫県警須磨署に被害届を提出し、無事に受理されました。
被害側の男性教員は加害側の教員4人から約50項目に及ぶ被害を受けたと訴えており、同日、須磨署に被害届を提出し受理された。
男性教員から被害届を受けた須磨署は今後、暴行などの容疑で捜査するとみられ、教員間の暴行・暴言問題は刑事事件に発展する見通しとなった。
引用:2019年10月11日 神戸新聞NEXT
同日、激辛カレー強要動画に加害教師4人とは別の人物が写っていることが分かりました。
また、カレーを食べる動画に、加害者4人とは別の人物が写っていることも関係者が明らかにした。
引用:2019年10月11日 共同通信

2019年10月15日の取材では、別の被害者の女性教員によると、被害男性が着任した2017年よりも前から、すでに同僚いじめは始まっていたとのこと。
2017年よりも以前は、加害教員4人のうち男性教員2人が在籍していました。
神戸市の小学校で複数の教諭が後輩にいじめをしていた問題で、被害を訴える女性教諭は「少なくとも3年前からいじめが始まっていた」とMBSの取材に話しました。
引用:2019年10月15日 MBSニュース
10月16日 保護者説明会で謝罪の言葉
10月16日、2度目の保護者説明会が開かれました。
10月17日保護者説明会 内容まとめ
- 加害教員4人は体調不良で欠席
- 加害教員4人の謝罪の言葉を代読
- 今回の件で児童4人が不登校になり、現在も内2人が休んでいる
- 給食のカレーを中止
- 動画が撮影された家庭科室を改修する
市教育委員会の対応にも疑問が残ります。
保護者説明会にて
保護者「(今後4人は)謝罪の場を持たれるということでしょうか」
市教委「教壇に立たせたくないというのと同じ理由で、皆さんの前に現れる、話をするということについては避けたいと思います」
引用:2019年10月17日 関西テレビ
↓加害教員4人の謝罪の言葉(コメント)↓

10月17日 市議会文教こども委員会
10月17日、市教育委員会の「市議会文教こども委員会」が開かれました。
その中で、神戸市立東須磨小で児童同士のいじめ認知件数が2017年度は0件だったのに対し、2018年度は13件、2019年度は半年間で16件と急増していることを発表しました。
10月22日 続報
- 加害教員4人の自主退職(依願退職)を認めないことを発表
- 前校長が12月まで休養することが発覚
市教育委員会は21日までに、加害教員4人が処分前に自主退職を申し出た場合、認めない方針を決めた。「自主退職で身分がなくなれば、処分を下せなくなる」として事前に手を打った形だ。
引用:2019年10月22日 神戸新聞NEXT
また、東須磨小の前校長(芝本力、現在は高津橋小の校長)が体調不良で12月末まで休むことが分かりました。
4月に東須磨小から異動した前校長が、現在勤務する小学校の児童の保護者らに「12月末まで療養が必要と医療機関に診断された」と説明する文書を配布していたことが、市教委への取材で分かった。前校長は問題発覚後、体調不良を理由に休んでおり、教頭が職務を代行している。
引用:神戸新聞NEXT
高津橋小 10月18日の配布資料
↓東須磨小の前校長・芝本力について↓

10月24日 加害教諭4人への給与の差止めを検討
神戸市立東須磨小で教諭4人が同僚をいじめていた問題で、加害者が有給休暇扱いであることに批判があるとして、神戸市が給与の支払いを差し止める条例制定の検討を始めたことが24日、市への取材で分かった。
引用:2019年10月24日 共同通信
10月29日 加害教諭4人への給与の差止めが可決
神戸市議会は29日、加害教諭4人への給与支給を差し止めるための条例改正案を賛成多数で可決した。懲戒処分前でも分限休職を発令し、その間の給与の4割から全額をカットできる。早ければ30日にも施行する。
2019年10月29日 毎日新聞
東須磨小、加害教員を分限休職にし、給与支給を停止する条例案は、午前中の神戸市会本会議で可決成立しました。賛成していただいた議員各位、最終判断を下された議会に感謝します。任命権者である教育委員会は、これを受け速やかに処分を行うほか、児童、保護者への適切な対応をお願いいたしします。
— 久元喜造 (@hisamotokizo) 2019年10月29日
イジメ問題が持ち上がった神戸市立東須磨小学校の加害側4教諭に対し、市教委は10月31日付で給与を差し止める分限休職処分とした。外部有識者らでつくる審査会が処分に反対していたが、押し切った異例の決定だった。
引用:2019年11月4日 AERA dot.
10月30日 前校長・芝本力が異動
教員いじめの経緯を調査するため、前校長・芝本力が11月1日付けで高津橋小の校長から教育委員会に異動することが分かりました。
前の校長は、その後別の小学校の校長となりましたが、10月に入り体調不良を理由に休暇をとっていて、教育委員会は11月1日に前の校長を教育委員会付に異動させることが分かりました。
今後、前の校長への調査も行われるため、学校運営に支障が出ると判断したとみられます。
引用:2019年10月30日 関西テレビ

10月31日 給食のカレーが復活
市教育委員会は31日午前に開かれた臨時会議で、同小での給食の献立から一時外していたカレーの提供を復活させると説明した。
被害教員が無理やり激辛カレーを食べさせられる動画が広く報じられ、児童の間にカレーを嫌がる声があるとして、10月半ばにメニューから外していたが、一部の保護者らから「対応がずれている」との声が上がっていた。カレーを嫌がる子どもがいれば個別に対応するという。
引用:2019年10月31日 朝日新聞
11月8日 続報
- 被害教員が公務災害申請へ
- 加害教員が給与差し止め不服で審査請求
被害を受けて精神的に不安定になり、療養中の男性教員(25)が8日、民間企業の労災に当たる「公務災害」に認定するよう求める申請書類を、市教育委員会に提出したことが関係者への取材で分かった。
男性教員側は、精神状態の悪化は学校での公務中に受けた度重なる暴力や暴言が原因として治療費の給付を求める。
引用:2019年11月8日 神戸新聞NEXT
市の条例改正で「分限休職処分」を受け、給与を差し止められた加害教員4人のうち30代の男性教員1人が、処分を不服として取り消しを求め、市人事委員会に審査請求したことが8日、関係者への取材で分かった。
引用:2019年11月8日 神戸新聞NEXT
11月11日 教育委員会が作成した文書に誤りが発覚
市教育委員会が加害教員に行った「分限休職処分」を巡り、対象となった4人への説明書などに法律上存在しない条文が「処分の根拠」として記載されていたことが分かった。4人のうち1人の代理人が明らかにした。市教委は「あってはならない初歩的な事務処理ミス」と認めている。
引用:2019年11月11日 神戸新聞NEXT
11月18日 加害教員4人から任意聴取
神戸市立東須磨小学校の教員間の暴行・暴言問題で、兵庫県警が加害教員4人全員から、任意で事情聴取を始めたことが18日、関係者への取材で分かった。
引用:2019年11月18日 神戸新聞NEXT
いじめ被害を訴えるラインが公開

2019年10月9日の「グッとラック!」で男性教諭が知人にいじめ被害を訴えるラインが公開されました。




