2019年9月18日、週刊文春が慶應ミスコン2019のプロデューサーA氏のセクハラ疑惑を報じています。
セクハラの被害者は文学部1年生の濱松明日香(はままつあすか)さんです。
その後、ミス慶應2019は正式に中止となりました。
今回、文春砲の内容とその後について分かりやすくまとめました。
※浜松明日香ではなく濱松明日香です。
目次
【文春砲】濱松明日香がセクハラ被害!内容まとめ
前提知識
●ミス慶應コンテスト2019は2つ同時に開催されている
●『実行委員会』と『運営委員会』がそれぞれ開催している
●『実行委員会』学生主体、『運営委員会』は社会人も関わっている
●今回セクハラを告発されたのは『運営委員会』のプロデューサーA氏
●『運営委員会』はエグゼクティブ・プロデューサーがホリエモン(堀江貴文)で、運営費用をクラウドファンディングで集めており『ビジネス色』が強い
濱松明日香へのセクハラの経緯
●2019年8月2日夜、濱松さんは恵比寿で友達と夕食を食べていた
●A氏から『相談したいことがあるから来てくれないか』と連絡があった
●友達を連れてきてもいいと言われたので、3人で会った
●しかし大した相談もなく、22時半頃に友達だけ先に帰った
●その後、A氏から『濱松はミスコンを盛り上げてくれているし、運営で話し合って20万円を支払おうってことになった。受け取ってくれるか?』と聞かれるも断る
●8月3日0時半頃に2人でお店を出た
●A氏は「今からクラブ行くぞ」と言ってタクシーに乗り込み、濱松さんもその誘いに乗った
●誘いに乗ったのは20万円の受取りを拒否し、これ以上断って機嫌を損ねたらミスコンの活動がしにくくなると思ったから
●A氏と2人で新宿区のクラブ「X」に行き、メインフロアのVIPルームに入った
●VIPルームはソファー席でA氏は濱松さんの右隣に座り、A氏の右隣にはAさんの友人である『X』の代表が座っていた
●そこでAさんが突然腰に手を回してきた
●腰にあった手は徐々に下がってきてスカートの上からお尻を触られた
●A氏に『そういう(安っぽい)ことはしないよ』と言った
●しかし、A氏は『ラウンジ嬢ごっこしよう』と言ってやめてくれなかった
●A氏は濱松さんの口元に顔を近づけてきた
●とっさによけたが、よけきれず頬にキスされた
●顔をそむけていたが、口の周りに何度もキスをされた
●その時、A氏に見つからないように友人B子にSOSのラインを送った(下記画像2つ)
●隙を見て帰ろうとしたが、そのうちテキーラのショットが何杯も乗せられた観覧車のようなスタンドが運ばれてきた
●さすがにまずいと思い、『友達と会うので帰ります』と言って店を出た
●この時のことはショックだったが、権力もお金も人脈も持っているA氏に問いただすこともできず黙っていた
濱松明日香のセクハラSOSライン
この件で週刊文春がB子さんからの告発を受けて、A氏に電話取材をします。
文春の電話取材でのA氏の主張まとめ
●8月2日夜に濱松さんと会っていたかは分からない
●その日は濱松さんと夕ご飯を食べてはおらず、大阪に出張していた
●その日の深夜にも大阪にいた
●新宿のクラブ「X」でセクハラ行為を行ったという事実は全くない
●20万円を渡そうとしたのはギャラで振り込むという話でギャラ以外ではない
●金額は未定だが、濱松さん以外にもギャラを振り込むつもりだった
●8月2日に大阪にいたという証拠として領収書が出せると思う
●その領収書を後で(文春に)送る
その数時間後にA氏から文春に電話があり、その日は大阪にはおらず、クラブ「X」に濱松さんと一緒にいたと主張を変えました。
そして、大阪出張の証拠となる領収書も送られなかったとのこと。
A氏の電話での主張まとめ
●この件は非常に悪意のある人物の仕業によって事実を曲げられている
●『X』に行ったのは事実だが、会場の下見のために15分くらい滞在しただけ
●座ったときに距離は近かったのは事実だが、僕の友人である『X』の責任者も近くにおり、セクハラはしていない
●濱松さんが大きな音が苦手らしく店をすぐに出た
●お酒をたくさん飲んだりとか、そういったことは絶対にない
●ギャラについてはグランプリに100万円出すところを全員に10万円ずつ出そうと思っていただけ
●濱松さんが酔ったときに運営の愚痴として友人に話したみたい
●その日2人で会ったのは、チームとして活動することを教えたかったから
●協賛のイベントに濱松さんが出ないこともあり、『ちゃんとしろよ』と言うために呼び出した
●『ラウンジ嬢ごっこしよう』なんて言うはずもない
●相当悪意のある人物が事実を捻じ曲げている
●私(A氏)が取材を受けたことを知った濱松さんは『びっくりしました。どうしたらいいんでしょう』と困惑していた
●なので、濱松さんに『自分の思いの丈をぶつけるしかないよね』『本当のことを歴然と対応すればいいんじゃない』と言った
●濱松さんに『それ(自分の思い)を(手紙として)送ったらどうか』とアドバイスした
また、文春が運営委員会に文書で事実確認を行ったところ、メールで回答がありました。
その内容はA氏が電話で主張した内容とほぼ同じものとなります。
運営委員会からの回答メールには、他にも『濱松さんからの手書きの書面での回答が画像添付』されていたようです。
濱松明日香の直筆の手紙の内容【画像】
濱松明日香の強制陳述書
文藝春秋様へ
私、濱松明日香は八月初旬に●●さんと「●●」のオーナーの店に挨拶をするために現地に向かったことは事実ですが、セクハラ行為は一切受けておりません。かなり記憶と食い違いがあります。短時間会場にいた後、すぐ自宅に帰宅しており、おそらく、後日に親友に話したことが悪意を伴って誇張されている部分があると思います。また、20万円についてはファイナリスト全員に支払われるものであり、後日の振り込みになります。また、●●に友人は同席しておらず、助けを求めたなどと書かれていますが、事実ではなく、運営委員会とも良好な関係を築いております。
大変恐縮ではございますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。慶應義塾大学文学部一年
濱松明日香参照:週刊文春 2019年9月18日
濱松明日香 直筆の手紙の背景
運営委員長 (慶應義塾大学 商学部)
濱松明日香さんが直筆の手紙を書いた経緯について、以下のように語っています。
濱松明日香 直筆の手紙の背景
●雑誌撮影をしているときにA氏から電話がかかってきた
●『キスなどのセクハラはされていない』『クラブは会場の下見で行った』『ラウンジ嬢の件は冗談だった』と直筆で書くように電話とLINEで指示された
●運営委員長に『これは(下書きなので)送らないから』と言われ、揺れるロケバスの中でこの文書を書かされた
●『判子を押して』と言われ、『持っていないので家に帰ったらでいいですか』と聞いたら、赤ペンで指を塗りつぶして『指印でいいから』と指示された
●嘘をつくのは嫌だったが、Aさんの態度が威圧的で断れる雰囲気ではなかった
ここで不自然なのは、濱松さんが書いた『文藝春秋様へ』と題した手紙を運営委員会を経由して文春に送っているところです。
手紙の内容が本心であるならば、濱松さん自身が週刊文春に直接送ればいいはずです。
濱松明日香 その後
その後、濱松さんから『度重なる運営委員会の圧力に耐えられなくなり、もう一度、すべてをお伝えしなければいけないと思いました。』と、文春記者に電話がかかってきました。
濱松さんの電話での主張まとめ
●A氏に『文春には事実を正直に話した』と伝えた
●するとA氏からLINEで『各クライアントから損害賠償請求されるけど、払えるん?』と脅された
●なぜ被害者の私(濱松さん)が賠償金を支払うのか分からず、理由を聞いたら『ミスコンの名前を濱松が傷つけることになるから』と言われた
●『セクハラされたと大騒ぎしたら地雷女だと思われるから(真実を話すことを)やめろ』とも言われた
●挙げ句の果てに、私(濱松さん)の証言が信用できないと主張するために『精神科に言って診断書を書いてもらう』と病院に連れて行かれそうになった
●何か報復されるのかと不安でA氏に話を合わせていたが、もう限界になった
●病院へ行くのは必死で断った
●ミスコンのファイナリストでありながら本心を打ち明けるのはとてもリスクがあると思っていた
●私自身が泣き寝入りすれば済む話だとも思っていたが、こんな汚いやり方を許すことはできなかった
●運営側にはファイナリストを降ろすと脅されている
●しかし、応援してくれる人のためにもここで降りるつもりは全くない
●私自身も、セクハラを許すようなミスコンであって欲しくない
●これからもミスコン活動は一生懸命励んでいこうと思っている
週刊文春が報じた濱松明日香さんへのセクハラ告発の経緯は以上となります。
ミス慶應2019 プロデューサーA氏は誰?
参照:ミス慶應コンテスト2019 公式Twitter
慶應ミスコン2019のプロデューサーA氏について、週刊文春の報道の中で実名までは公表されていませんでした。
ミス慶應2019 プロデューサーA氏
●ミス慶應コンテスト2019運営委員会のプロデューサー
●40歳の会社経営者
●伊藤忠商事、株式会社リクルートを経て、2007年に経営コンサルティングやPR動画制作などを請け負う会社を創業
●最近では文化庁が主催するイベントの映像制作なども手がけている
●高級そうな帽子やサングラスをしていて、服装もお洒落
●SNSにも高級そうなお肉やお酒、海外での仕事の様子などを沢山載せていて、『成功者』という感じ
●既婚者で奥さんも美人な方らしい
プロデューサーA氏を特定
セクハラ疑惑のプロデューサーA氏はMさんと特定されました。
ミス慶應2019年の公式ツイッターに顔写真と名前が載っていました。
(ツイートは削除済み)
※モザイク処理をしています。
週刊文春の報道後
ミス慶應コンテスト2019の運営委員会はツイッター上で週刊文春の報道を否定しています。
一方、濱松明日香さんは自身のツイッターで文春の報道内容を全面的に認めています。
その後、2019年9月30日、慶應義塾大学側が公式HPで文書を掲載。
参照:https://www.keio.ac.jp/ja/news/2019/9/30/27-63368/
慶應義塾大学塾生代表の前田じんさんが苦言を呈しています。
【非公認「ミス慶應」の弊害まとめ】
・非公認団体が営利活動を出来て、公認団体は出来ない→学生団体の非公認化進む
・ミス慶應の問い合わせが無関係な学校側に届く
・学園祭でやる他の学生主体ミスコンまで誤解される
・候補者が運営会社のおっさんにセクハラ受けるこれやる必要ある?
— 前田じん(慶應義塾大学塾生代表) (@NIURADAICHI) 2019年9月30日
その後、ミス慶應2019は中止に
2019年10月13日、ミス慶應2019のクラウドファンディングをした方に向けて、イベント中止の連絡が送られました。
その後、濱松明日香さんがインスタのストーリーで以下を投稿。
プロデューサーA氏は文春砲があった次の日(2019年9月19日)に運営から降りていたとのこと。
その後、公式ツイッターから以下の投稿が。(すでに削除)
公式ツイッターの投稿に対して、濱松明日香さんの反論。
その後、午前4時に公式ツイッターが正式に中止を発表
2019年の10月15日の週刊文春で、濱松明日香さんは以下のように語っています。
突然の中止について、濱松さんはこう話した。
「セクハラ告発後、運営委員長と話し合うこともありましたが、先方からセクハラに対する謝罪はなく、それどころか、他のファイナリストに精神的な苦痛を与えたとして、私に謝罪しろというのです。謝罪しなければいけない理由が私にはわかりませんでした。私が勇気を出して告発したセクハラの内容はすべて事実です。運営委員長は『ミスコン中止とセクハラ問題は関係ない』と言っていましたが、この理由で、このタイミングでの中止は納得がいきません。私は大学に入学してからの半年間、学生生活のほとんどの時間を撮影やPRなど、ミスコンの活動に費やしてきました。ミスコンの中止は本当に悔しいです」
引用:2019年10月16日 週刊文春
ミス慶應コンテストが中止になった件、運営からの中止発表の時間帯が早朝4時なのとか一文が長すぎる頭の悪そうな文章とかに“まともな人間が運営してなかったんだな感”が全て詰まってて凄いな pic.twitter.com/dQoPCIT0Oo
— ちはな (@as_un_0655) 2019年10月14日
運営委員長はM氏が代表を務めるブランディング会社の内定者
参照:ミス慶應2019 キャンプファイヤー
▼慶大アメフト部が不祥事で活動自粛▼